精神科病棟勤務を通して学べた事
こんにちは(^^)/ 看護師の大塚です。
9月に入り、朝晩は若干肌寒さを感じるようになってきましたね。
(個人的に夏より冬が好きです!!どーでもいい情報(笑))
さて、話は変わり、私(大塚)が、ノア訪問看護リハビリステーションへ来て3ヵ月目に突入しました。(パチパチパチ👍)
前回、自己紹介文の時に以前勤めていた精神科病棟のことをチラッと載せておりましたが、今回は、精神科病棟勤務を通して私が学べた事のごく一部をご紹介したいと思います。
「精神科」と、聞くと世間一般では偏見や差別的な目で見られることが、残念ながら多く残ってます。
正直、私も精神科に勤務する事になった時は、「どんな患者様がいるんだろう?」「精神科病棟ってどんな所なんだろう?」って感じで、不安の塊でしかありませんでした。
しかし、時を重ね、10年間の歳月経て、「精神科病棟に勤務できて良かった。」と、心の底からそう思えるようになりました。
最初は、恐怖の塊で何をどうしていいかわからず、同僚や先輩に教わりながらの日々でした。
しかし、患者様と関われば関わるほど、精神の奥深さに強く関心を持つ様になりました。
入院が長い患者様で50年以上、ご年齢も100歳近い方が多い中、お元気な方が多くこちらが、患者様に励まされることもありました!!(笑)
精神科で一番多い疾患が統合失調症です。次いで認知症(アルツハイマー)、躁鬱を含む気分障害となります。
入院患者様それぞれが疾患により状態も違い看護も変わってきます。
外科的な病気で手術をし入院するとクリニカルパスが存在しそれに応じた観察・ケアを行いますが、精神科の患者様は日内変動が多く、もっと言うと、「さっきあー言ってたのに,、もう言うてること違ってる!!」と、言った場面も、精神科あるあるで・・。
一人の患者様との出会い
そんな中、一人の患者様との出会いが、私の人生観を大きく変えさせてくれました。
幻覚・妄想・幻聴が酷く、私を友人のように思われていた患者様でした。ある日、背後から私の背中を殴り、保護室へ連れていかれました。
なぜ私の背中を叩いたのか確認すると、「蛇が背中についてたから、追い払おうと思ってん」と、言われたときに、彼女なりに私を救おうとして叩いたのだと理解しました。
内容を聞くまでは,周りからするとただの暴力にしか過ぎないけど、話を傾聴する事で彼女なりの理由があって私を守ろうとしてくれたんだなって思いました。
勿論、幻聴・幻覚・妄想によるものではありますが、そこには目には見えない信頼関係が出来ていることに気付きました。(ラポール形成)
それから、問題に対してはまず話を傾聴したうえで、解決できるものは解決し、それでもだめなら,スタッフでミーティングを開き、それでも答えが出せない場合は、主治医を含め話し合いをするといった方法で、沢山の問題を解決してきました。
訪問に来て3ヵ月に入り、慣れない環境の中でどのように利用者様と関わりを持つのがいいのかと、色々考えましたが、最終的にお互いが通じ合えるもの(共感・ラポール)が、重要であり、看護する上でもそうですが、働く上でも全てにおいて共通できる手段である事を改めて学びました。